ゲートレッグテーブル その魅力は美しいシルエット。

ひと口に「アンティークのテーブル」といっても種類は様々。
その中でたくさんの脚がついたテーブルがある。

脚にはねじり模様のツイストレッグや挽き物細工(ろくろ加工)が施されているが、まぁこれはスタンダード。

テーブルの脚が天板の下で複雑に組み合わされて不思議なデザインに見えるが、実はここにカラクリがある。

このテーブルで重要なのは天板と脚の部分。
こういうアンティークテーブルは脚が可動式になっていて、天板を折りたたんだり広げたりできるようになっている。これをゲートレッグテーブルと呼ぶ。

本日はアンティークテーブル「ゲートレッグテーブル」についてご紹介します。

ゲートレッグテーブル

目次

  1. ゲートレッグテーブルとは
  2. ツイストレッグの事情
  3. ゲートレッグテーブルいろいろ
  4. モダンなゲートレッグテーブル

ゲートレッグテーブルとは

ゲートレッグテーブルとは、拡張式・伸長式の仕様を持つテーブルの一つです。
テーブルの両端が折りたためるようになっていて、置く場所・使用用途に合わせて天板サイズを3段階に変えられるのが特徴です。

小さなスペースに配置するなら、片方の天板を折りたたんで壁にピッタリつけることもできます。ティーテーブルとしてはもちろんのこと、お裁縫をする作業スペースやパソコンデスクとして、何にでも使える便利なテーブルです。

テーブルを広げるときはテーブルの脚を動かして天板を支えます。だから、テーブルの脚も、一般的なテーブルの脚と違い、ちょっと不思議な形に組み付けられています。これも見どころの一つ。

ゲートのように脚が開くので、ゲートレッグテーブルと呼ばれるのです。

テーブルを支える脚が4本。これに広げた天板を支える脚が両側に1本ずつ。そしてその足と対になった脚が1本ずつ。合計8本の脚が組付けられています。

脚が8本もあればかなり目立ちますから、多くのゲートレッグテーブルの脚はほっそりと細く、ろくろで加工されたクラシカルな装飾が施されています。

ツイストレッグの事情

ツイストレッグと呼ばれる、ねじれた加工もアンティーク家具にはよく見かけるデザインですね。
アンティークでツイストレッグが施されている家具を検討する際に注目してほしいのはツイストのねじれの方向です。

こちらの画像のゲートレッグテーブルをよく見てくださいね。

ツイストの「ねじれ」が左右対称になっているのがおわかりでしょうか。
もともと古い家具のツイストは「ねじれ」が左右対称に施されていました。

全て同じ方向にねじれてしまうと、人は目の錯覚でねじれとは逆の方向に天板がズレているように感じてしまうのです。そのためねじれが左右対称になるよう取り付けられていました。

上の画像の脚はツイストのねじれ部分がきちんと左右対称になっているので、当時の職人によってしっかり作り込まれた質の良いアンティークテーブルであることがわかります。
そして艶やかな木の表情がとても綺麗ですね。

一方、ツイストが同じ方向にねじれているテーブルもあります。

これは産業革命以降の家具によく見られます。
工場で部品が作られるようになると部品の大量生産化が進みます。

工場で家具の脚だけを作る人が同じ向きのツイストをたくさん作り、家具が組み立てられるようになります。左右対称のツイストをいちいち作っているようでは効率が悪いのです。

この時代はデザイン性より生産性が優先されますが、庶民にとってはそれは些細なことだったと思います。今までは上流階級だけの物だった美しい家具が手に入るのですから。

ツイストが全て同じ方向にねじれている家具は、
誰が作っても早く効率的に生産でき、熟練した職人でなくても一定の品質が保てるようになった時代の家具というわけです。

ちょっとした装飾からも時代の波が見て取れるのがアンティークの面白いところです。
詳しくはこちらのコラムでご紹介しています。合わせてご覧ください。

アンティーク ヴィクトリアンスタイルの物語
綺麗で素敵と思える家具を買って、毎日幸せな気分で過ごせるなら「ヴィクトリアン」はやっぱりアンティークスタイルの王道なんだと思いますよ。

ゲートレッグテーブルいろいろ

アンティークを忠実に再現したクラシカルなゲートレッグテーブル(現行品)も作られています。

すっきりとシンプルなデザインながら、落ち着いた色合い、美しいシルエットや凝った脚のデザインにも英国の美意識の高さを感じます。

ゲートレッグテーブルはたくさん並ぶ脚が特徴です。
脚のデザインが美しく、全体のシルエットのバランスが良いものを選びましょう。
シルエットが綺麗だと、室内に配置した際にまるで一枚の絵画のような素敵な室内風景になります。

小さめサイズのテーブルは、一人だけのささやかなティータイム、ソファーにくつろいでワインを楽しむ、なんていう時間にも良く似合います。独り暮らしの方にもぜひ楽しんでほしいですね。
クラシカルな気分を独り占めして楽しんでください。

小さくたたむと奥行きが大変薄くなるので、収納するのも便利です。

サイドテーブルにしたり、ランプを置いてベッドサイドに置いても素敵です。

テーブルの脚には控えめに彫刻がほどこされています。全体の落ち着いた雰囲気に良く調和して、目の肥えた大人の使う家具としてもとても素敵だと思います。

モダンなゲートレッグテーブル

色々現行品も探したんですが、モダンなスタイルのゲートレッグテーブルならヴィンテージ商品が一番デザインが優れています。

モダンでレトロ、ミッドセンチュリーを思わせるデザインがさりげなくオシャレな雰囲気を演出してくれます。お部屋のムード作りにも一役買ってくれそうです。

こちらは天板を最大に広げればファミリー層にも対応できるサイズのテーブルです。
今の日本の生活スタイルにも馴染みのいい北欧デザインがシャレていますね。

比較的大きいサイズなら、普段は小さなサイズで使い、ワイワイと大人数で食卓を囲むような日には大きく天板を広げて楽しむことができます。
さらに、家族が増えるたびに大きさをかえ、椅子を揃えて。子供が巣立って行ったら小さくして夫婦で使う。そんな家族の歴史を刻むのも素敵ですね。

ヴィンテージのテーブルは大量生産されている物が多く、「1点ものだから」と焦って購入する必要もありません。
スタンダードなデザイン、メジャーなブランドなら半年ほど待てば入荷することも多いので、気長に待ちましょう。

アンティークやヴィンテージのゲートレッグを選ぶ際に注意するべき点については、以下のページの最後に記載しておりますので、合わせてご覧ください。

アンティーク ドローリーフテーブルの魅力
来客時の際には、みんなで食事を囲める大きいテーブルが欲しいですよね。でも、普段から大きなテーブルを使うと部屋をテーブルが占領してしまって生活スペースが狭くなってしまう。ドローリーフテーブルはそんなニーズに応えたテーブルなんです。

使うたびに満足感で心を満たしてくれる、デザインと機能を両立させた素敵なアンティークテーブルを、どうぞお好きな椅子を組み合わせて、生活の中で楽しんでくださいね。

以上、四門がゲートレッグテーブルをご紹介しました。