ステンドグラスの魅力 光の中で輝くアンティークインテリア

ヨーロッパのアンティークを扱う仕事をしていると、ステンドグラスを扱うことも多い。
童話の挿絵のようなモチーフと色彩、レトロで可愛らしい雰囲気。
状態が良いものから修復が必用なものまで様々ですが、大変美しくロマンチックなのでアンティークに興味あるなしにかかわらず女性を中心に人気の高いアイテムです。

※記事内にアイキャッチでいれている画像は一部を除き現行品のステンドグラスです。画像をクリックすると商品の詳細ページが開きます。

ステンドグラスをインテリアにもっと取り入れよう!

ステンドグラスというと、教会の盛大なステンドグラスをイメージされる方も多いかもしれませんが、現在僕が仕事として扱っているアンティークのステンドグラスの多くは英国の一般家庭で使われてきたステンドグラスの窓です。
実は1900年代以降、英国では家庭・もしくはカントリーサイドでも、窓として取り入れられるようになりました。
日差しの少ない英国(特にロンドンなどの都市)では、カーテンを閉めることなく通りを行き交う人々の視線を遮り、室内に光を取り入れることのできるステンドグラスは重宝したことでしょう。

神々しい教会のステンドグラスと違い、一般家庭ではダイヤやハートなどのモチーフが用いられて、配色も赤・黄色・緑・ブルーといった童話の挿絵を思わせるような可愛らしいものもよく見かけます。

レトロな雰囲気、ロマンチックな光と影

古き良き時代、ステンドグラスはもともと外に接する窓として用いられていましたが、現在の日本の住宅事情では防音や結露・保温性に富んだ二重サッシが一般的になりつつありますね。

そうはいっても日本の住宅でも新築を中心にステンドグラスの需要があります。
明り取り用として廊下に面する室内の壁やドアをくり抜き、そこへステンドグラスをはめ込むのも好まれる使い方。
家の中で暗くなりがちな廊下と室内を隔てる壁にステンドグラスをはめ込むと室内からの灯りが廊下に落ちて、ロマンチックな色と光・そして影を楽しむことができるのです。

プロヴァンス風やイギリス・アメリカンカントリースタイル等、ちょっと素朴なカントリーテイストの夢のあるお家。そういった夢の一軒家を建てる際に、ステンドグラスを実用とインテリアを兼ねてとりいれるのですね。
お庭に小さな納屋を手作りされるなら、家から視線の届く場所に窓としてステンドグラスをはめ込むのもいいでしょう。

また、お気に入りのステンドグラスを間仕切り用のスクリーンとして仕立ててもオシャレですよね。DIYが得意な方ならご自分で作るのも楽しいです。苦手な方なら購入前に販売店で聞いてみましょう。メンテナンスできる職人さんがいるお店を選んでくださいね。

もちろんアンティークなコレクションとして、そのままお部屋の窓辺に飾っても良いですね。レースのカーテンを閉めてしまうより、美しく自然に、外からの視線を遮ります。
ステンドグラスは光に透けてこそ美しいので、光を通すことを意識して配置する場所を選びましょう。

※こういった横に長いタイプは玄関ドアの上に配置して、玄関ホールに光が差し込むようにすると綺麗です。

ガラスは日差しに透かすと光と色彩が溶け合って混じり合いながら、美しい光と影を室内に落とします。それぞれの枠の中には色やテクスチャー(質感・素材感)の異なるガラスがはめ込まれていて、川のせせらぎや揺らめく水面のように穏やかにキラキラと輝きます。
それを眺めている静かな時間もロマンチックですね。

ステンドグラスは職人のメンテナンスがあるお店で選びましょう

アンティークショップで扱うようなアンティークのステンドグラスは、昔の窓枠に取り付けられたままの大きなパネル状態のものもあれば、フォトフレーム並みに小さいステンドグラスも売られています。
アンティークは「規格サイズ」というものがないので、お好みとサイズ、そして予算で選べばいいんですが、ちょっとした裏話をしましょう。

僕が扱ったことのある小さなアンティークのステンドグラスは、物・サイズにもよりますが、大きなステンドグラスの割れたり傷んでいない部分を切り取って、新たに再構成されたものも多かったように思います。そういったものはガラスやケームの状態の良い部分を切り取ってフレームに入れているので、アンティークでありながら比較的キズや汚れを気にしないで楽しめるのが嬉しいですね。
こういった再構成されたアンティークのステンドグラスは、手頃な大きさになっていて、ドアの小さな窓枠としても扱いやすく重宝します。なお再構成されたステンドグラスは、モチーフが途切れてしまい不思議な模様になっていることもあります。

ちなみに現行品なら小さいサイズでもデザインが選べます。
最初からはめ込む場所に合わせたサイズにオーダーできますよ。

ステンドグラスを壁やドアに組み込む場合の注意。

アンティークショップが扱うステンドグラスは木枠などの枠に新たに入れられて販売されていることが多いです。

超簡単に構造を説明すると、ステンドグラスはガラスと枠(ケーム)で構成されています。※ケーム:鉛線
アンティークの場合、ガラス自体が綺麗でも、このケームが切れている場合があります。その場合、ドアや窓に取り付けようと外枠を外すとガラスが落ちたり、バラバラになってしまうことがあるのです。

こういったことのないよう、アンティークのステンドグラスを選ぶ際には、きちんと職人の手で修復・メンテナンスをおこなってから販売している店のステンドグラスを選ぶ必要があります。

現行品なら、家の壁やドアにはめ込むことを前提として作ってもらうことができます。
はめ込む場所に合わせてサイズを変更したりオーダーすることが可能なので、活用の幅が広いのがいいですね。和風スタイルにもピッタリのレトロなデザインも揃っています。

アンティークにはアンティークの、現行品には現行品の良さがあります。好みのステンドグラスを見つけたり、埋め込む場所のサイズや値段など、必要に応じて選ぶといいと思います。

以上四門がご紹介しました。